ビタミンC、食物繊維が多く含まれている食材さつまいもSweet Potato

  • 冬春素材
  • 旬:8~11月
  • 科名:ヒルガオ科
  • 原産地:中米

サツマイモは熱帯・亜熱帯地域では常時栽培可能な多年生作物でが、日本では春にツルを挿し、秋に芋を収穫します。サツマイモの主成分は、澱粉です。ビタミンC、食物繊維、カリウムが多く含まれている食材です。原産地は中米ですが、今では世界中の生産の約9割がアジアで作られていて、日本では西日本を中心に生産されています。


なぜ、サツマイモ?

日本には最初に薩摩(鹿児島県)に伝わり、「薩摩芋」と呼ばれるようになりました。地域によっては、「甘藷(かんしょ)」や「唐いも」、「琉球いも」などの別名でも親しまれています。

焼き芋が甘いのはなぜ?

さつまいもは、芋そのものに甘みがあり、加熱すると甘みはさらに強くなります。加熱によって甘くなるのは、でんぷんがさつまいもに含まれる酵素によって麦芽糖に分解されるからです。焼き芋は、この酵素がよくはたらく60~70℃の温度でじっくり焼き上げると美味しくなります。

さつまいもの二大品種!
日本で生産されているさつまいも品種は60品種とも言われていますが、その中でも生産量の高い2品種を紹介します。

ベニアズマ
ベニアズマはさつまいものなかで30%程の生産量です。日本で最も多く流通している品種になります。早生種で生産しやすい品種です。

高系14号
高系14号はしっとり感があり、糖度が高いのが特徴です。見た目はベニアズマと比べると色が薄めで、皮も薄めになります。鳴門金時、土佐紅、ベニサツマ、千葉紅等が高系14号系列に含まれます。

素材の選び方

皮がむけておらず、ツヤがあるものがお勧めです。太いもののほうが味が良いとされて、細くて硬いひげ根があるものは、避けた方が賢明です。

素材の小ネタ1

さつまいもを食べるとおならが出やすくなるのは本当です!さつまいものデンプンの粒子はパンやご飯に比べてはるかに大きく頑丈なため、胃や小腸で消化しにくいのです。さらに、食物繊維も多いことなどから、大腸に送り込まれる消化残渣が多く、 腸内細菌の栄養源となって多量の腸内ガス(メタン、炭酸ガス、水素など)が発生します。

さつまいもを食べてもおならが出にくいようにするためには、皮を一緒に食べることで抑えることできます。皮のすぐ内側にヤラーピンという消化酵素の一種があり、これを一緒に食べれば胃や小腸で早々と消化され、おならが出にくくなるそうです。

素材の小ネタ2

芋と聞いて思い浮かぶのはジャガイモとサツマイモだと思うのが一般的ですが、実はこの2種類は同じ仲間ではないのです。一般的に同じイモの仲間と誤認されている方が多いと思いますが、むしろ植物としては遠縁で、連作障害に強いサツマイモはアサガオの仲間(ヒルガオ科)で、連作障害が激しいジャガイモはナスの仲間(ナス科)です。


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