食物繊維が豊富な食材レンコンLOTUS ROOT

  • 冬素材
  • 旬:9~12月
  • 科名:ハス科
  • 原産地:中国、エジプト他

レンコンは蓮の肥大化した地下茎を食します。蓮の地下茎は約10個の穴があり、通気口として根に空気を送り込む働きをしています。日本で本格的に栽培が行われるようになったのは、明治以降です。食物繊維が豊富でビタミンC、鉄分も多く含まれています。


レンコンの歴史

日本でのレンコンの歴史は中世にまでさかのぼり、約七千万年前の蓮の化石が見つかっています。713年の常陸風土記に現在の茨城県にあたる地域でハスが食されていたことが記されています。現在では、鎌倉時代に日本に入った種が土着化して在来種とされています。可食部が細長いのが特徴です。

レンコンの穴
蓮は、沼地や湿地に生える植物ですが、空気と水、日光は必要不可欠です。ですが、湿地に生える蓮は、根から空気を取り入れるのは難しいため、葉で取り入れた空気を根の先まで送っています。レンコンの穴は、空気を送るためのパイプの役目を果たしています。

レンコンの穴の数
レンコンの穴は真ん中に1個、その周りの穴は小さなレンコンで7個または9個、大きなものだと11個の場合もあります。レンコンの周りの穴の数はほとんどが奇数のようです。

素材の選び方

表面に色ムラや傷がなく、厚みと重みのあるもの、切り口が白くみずみずしいものが良いとされています。穴の中が黒ずんでいるものは鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。

素材の小ネタ1

レンコンはさっと火を通すとシャキシャキとした歯触りが魅力で、きんぴらなどに欠かせない食材となっています。さらに火を通すと、主成分のでんぷんが糊化して、モチッとした食感になります。酢の物や天ぷら、炒め物、煮物など幅広い料理に使われ、すりおろしてレンコンもちやすり流しにも利用されます。

素材の小ネタ2

「はす」と「レンコン」の違いは、「はす」は植物名であり、葉や花、実や地下茎・地下肥大茎の全部を言います。根っこのように思われますが、「レンコン」は、はすの地下肥大茎の部分を言います。


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