野菜の中でも屈指のβ-カロテンの含有量にんじんCARROT

  • 春秋素材
  • 旬:春4~7月 秋10~12月
  • 科名:セリ科
  • 原産地:中央アジア

にんじんは、ヨーロッパに伝わった西洋種と、アジア東方へ伝わった東洋種に分けられます。日本では17世紀に中国から伝わり、一般に出回っているのは栄養価の高い西洋種です。緑黄色野菜の中でも抜群のβ-カロテンの含有量を誇り、「カロテン」の名は、英名の「キャロット」からついたといわれています。


鮮やかなオレンジ色の色素「β-カロテン」

にんじんを約50g(約1/4本)食べれば、成人のβ-カロテンの1日の必要量が満たされるといわれるほど、その含有量は緑黄色野菜の中でも群をぬいています。β-カロテンは、にんじんの色素成分で、体内でビタミンAに変わります。体の抵抗力を高め、活性酸素を抑制する働きがあり、ガンをはじめ、生活習慣病の予防には良いとされています。また、粘膜を正常に保つ働きがあり、皮膚や口、目、消化管などの表面を健康に保つのにも有効です。

にんじんの葉にも注目

関西、主に京都で「葉にんじん」として、若いにんじんの葉を収穫したものがで回ります。にんじんの葉には、ビタミンAのほか、根の5倍のビタミンC、3倍のビタミンB2、5倍のカルシウムなどが含まれ、ビタミンCは血圧の上昇を抑えたり、風邪の予防に役立ちます。

主流の西洋種と貴重な東洋種
一般に市販されているのは、五寸にんじんに代表される西洋種。東洋種は金時にんじんのみといわれています。

五寸にんじん
五寸にんじん根の長さが15~20cmと、名前のように5寸に近い大きさ。下に向かってやや細くなっている。一般的に市販されているにんじんはこの品種が主流。

ミニキャロット
ミニキャロット長さ10cmほどの小型種。甘みがあり、香りが弱いので生で食べられる。料理のつけ合わせなどに多く使われる。

金時にんじん
金時にんじん京にんじんと呼ばれることもある。30cmほど細長い姿と色素リコピンに由来する赤色が特徴の東洋種。やわらかい食感で、甘みが強い。おせち料理に重宝される。別名。別名、木津にんじん。

島にんじん
島にんじん沖縄だけで栽培されている。耐暑性が強く、色は黄色で30~40cmと細長い。甘みがあり煮物、炒め物に。

素材の選び方

上部までオレンジ色をしたものを選びます。緑色がかったものは日に当たった証拠で、かたくて風味が落ちるので注意。色鮮やかで、表面がつややかで張りがあり、なめらかなものが良い。

にんじんの皮はとても薄く、市販されているにんじんは土つきのもの以外、皮はありません。"皮"だと思ってむいていた部分は「内鞘細胞」という部分で、にんじんの代名詞でもあるカロテンが最も多く含まれている場所なのです。

素材の小ネタ1

最近は茶色や紫色のにんじんも市場に出回っていますが、実はオレンジ色のにんじんは品種改良の末に生まれたものだそうです。オレンジの印象が強いオランダでは「オレンジ家」という王家の家系がいるそうで、この家系を称える取り組みとして、にんじんの品種改良が進められたと言われています。こうして出来上がったのが、あの鮮やかなオレンジ色と言われております。

1月12日が「ニンジンの日」であることはご存じですか? 1月12日という日付が「1(い)12(いにんじん)」という語呂合わせであることが由来となっているそうです。いいニンジンの日は、株式会社韓国人参公社ジャパンによって制定された記念日になります。

素材の小ネタ2

1年中スーパーや八百屋の店頭に並んでいる西洋にんじんですが、実は旬が2回あります。「春夏にんじん」が4月~7月、「冬にんじん」が10月~12月になります。特に「冬にんじん」は酸味が少なく、甘みが強く、カロテンも多く栄養豊富と言われております。

にんじんの花

白い小さな花が集まっています。


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