注目成分「アントシアニン」ブルーベリーBLUEBERRY

  • 夏素材
  • 旬:6~8月
  • 科名:ツツジ科
  • 原産地:北アメリカ

北アメリカ原産のコケモモ属ツツジ科に属する低木の総称。日本に伝わったのは1951年。北海道農業試験場がアメリカから導入したのが始まりといわれています。それから本格的な栽培が始まるまで約25年かかったようです。生食のほか製菓原料、飲み物などにも利用でき人気の高い果実です。


ビタミンEや食物繊維が豊富

ブルーベリーには、ビタミンEや食物繊維が豊富で、ビタミンEは、血液の循環をよくする働きがあるといわれ、高血圧の予防や動脈硬化の予防に、食物繊維は便秘改善に効果が期待できます。

注目成分はやっぱり「アントシアニン」

アントシアニンは眼精疲労の回復に期待できると言われています。さらに、マウスを使った実験で骨粗しょう症の予防効果もあることがわかったそうです。

名前は似てても、ツツジ科とバラ科
ブルーベリーはツツジ科ですが、ストロベリーやラスベリー、ブラックベリーはバラ科の植物です。

見た目はそっくり、ビルベリーも違う仲間
ビルベリーもツツジ科ですが、細かく分類すると違う植物になります。故郷はヨーロッパで野生種。

大きく分けると3つの種類
何百種類とあるブルーベリーは、大きく3種類に分けられます。生食できるブルーベリーは改良されたものがほとんどで、野菜種は酸味が強く、主に加工用に用いられます。ハイブッシュ系は、北アメリカ原産。主に寒冷地や高冷地で栽培され、果実が大きいのが特徴です。ラビットアイ系は、アメリカ東南部原産。ハイブッシュ系よりもサイズがやや小さい。ローブッシュ系は、野生種。アメリカ北部やカナダ、北欧に自生している。果実は小さく、生食よりもジャムやジュース、サプリメントの原料などに加工用として使われることが多い。

紫外線から種子を守る
ブルーベリーは、強い紫外線を浴びて種子の育成を阻害されるのを防ぐためにアントシアニンの青い色素を出して紫外線から種子を守ります。そこで、こんな実験を行ったテレビ番組があります。色づく前の成熟していない果実をアルミホイルで包み日光を遮断し、そのまま2週間放置.. 結果は美白ブルーベリーが出来上がりました。

素材の選び方

皮の色が濃く、鮮やかな青紫色をしているものを選びます。白い粉(ブルーム)がついているものは新鮮でよい。

素材の小ネタ1

英チェスター大学とレザーヘッド・フードリサーチの最新調査によれば冷凍保存によって栄養価が高まる野菜は全調査の約3分の2となりました。野菜は収穫されてから少しずつ栄養素を失っていきます。そのため、栄養素が衰える前に冷凍したほうが、生のまま保存よりも栄養価が高くなるのです。ブルーベリーは、冷凍保存することでビタミンC、アントシアニンの栄養素がUPします。

素材の小ネタ2

ブルーベリーのポリフェノールには脂肪の生成を抑え、体内での脂肪分解を促進し、実際に脂肪を減少させる働きがあることがわかっています。また、ブルーベリーは抗酸化物質が含まれていて、老化や病気などの原因となる毒性を中和する働きがあります。米国農水省の研究データによると40種類の野菜や果物と比較してブルーベリーがトップクラスでした。

ブルーベリーの花

すずらんに似た釣鐘状の花が咲きます。


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